あなたの強み
カテゴリー:事業者・経営者について,事業計画について
事業や経営者としての強みを示す
競合と比較してみる
あなたやあなたの事業のビジネス上の強みは、直接的な競合との比較をしてみますと(相対的にみてみますと)どのようなものがあるかよく分かると思います。
たとえば、あなたの強みがまったくない場合、すなわち、競合と何ら変わらないことをやる場合です。このような場合、普通、どの人が見ても、成功するイメージはわきませんよね。そのため、あなたの強みというのは重要になります。強みとはどのようなことでしょうか?
創業融資において金融機関が最低限求めている強みとして、
①創業事業の経験があるか否か
②競合との比較から、あなたやあなたの会社に明確に何か強みがあるか
ということです。
①の創業する事業の経験があるかということは非常に大切になります。事業の強みがあるといえるためには、その大前提として、その事業の経験や類似の経験があることが必要になります。金融機関としては、あなたの事業の成功を測っています。たとえばハンバーガー屋をやるためには、3店舗で10年間修行、勉強してきた人と、まったく経験がない中でハンバーガー屋をやろうと思った人では、前者のほうが事業の成功の可能性は高いと一般的に判断されます。後者の経験のない人は、類似の経験を示して事業経験があることをアピールしなくてはいけません。たとえば、ハンバーガー屋の経験はないにしても、飲食店で働いていた経験や、経験を補うために研修制度や経営ノウハウを教えてくれるFC(フランチャイズ・チェーン)に加盟して事業を始めるといったことなどです。
事業経験として、公庫の場合、5年程度経験があると最低限の事業経験があるとみなされます。(これはあくまでケースバイケースですのでご参考までに)
②の競合比較から、あなたの強みやあなたの事業の強みを示す必要がありますが、これを示すためには、まず競合の状況を示す必要があります。そのため競合の分析をして、その分析の内容と、あなたの強みを比較してみて、明らかに優位性のある部分は強みといえるかもしれません。このような分析の結果を事業計画書に落とし込んでいきます。